店舗のデザインに必要な免許や主なスケジュール

店舗デザインは、集客のために大変大切なものですので魅力的なデザインにすることが必要です。その実現のためには、企画設計を行なった後に建設免許を持った業者により施工することとなります。設計料や工事費用は物件の状況で異なってきます。
商店街を歩いていると様々な店舗が身につきます。色々なお店があるのですが、中には繁盛しているところとそうでないところがあります。店舗を経営する際に大切なのは、店舗の商品やサービスを利用してもらうということですので、まずは店舗に入ってもらうということが大切になります。そのためには、人目を引くようなデザインを行うことが必要になってきます。

店舗デザインをする目的とは?

店舗デザイン

店舗を構えるということは、そこにお客様に入って来ていただきサービスや商品を購入させるということが究極の目的です。そのためにまず行わなければならないのが、街を歩いている人たちにその店の存在を知ってもらい興味を持たせるということです。まずそのようなことがなければ、店内まで入らせることはできません。

そのようなことで店舗デザインというものは、まずは道を歩いている人に店舗に興味を持ってもらい、入店させるという事が第一の目的となります。そのためには、いかにして店を街に歩いている人たちに対しアピールするかということが大切になってきます。そのような意味で、目につくようなロゴマークや配色を行う必要があります。

店舗デザインの2番目の目的としては、店内に入ってもらった人たちに、店のコンセプトを理解してもらい提供するサービスや商品などについて興味を持たせるということです。例えば、マッサージなどであれば森林の中でゆったりとできるような雰囲気を作り出すということもあります。人目につかないように、様々な内装品を並べてゆっくりと人の目を気にせずリラックスできるようなデザインを作り出すことが必要です。

特に外国の食事を提供するようなお店では、その国の様子などはつぶさにわかるようなクロスや壁紙を使ったり床などにデザインをするということも大切です。その国の音楽を流すということもよくやられることですし、店などによってはその国で流されているテレビ番組などを流すというようなお店もあります。そのようなことを行うためには、あたかもその国にいるような雰囲気の内装デザインをすることが必要です。ちょっとした非日常が味わえるようにすることが大切です。

店舗のデザインに必要な免許

店舗デザイン

店舗のデザインという時に意味合いとしては二つのことを指します。一つは、店舗などのレイアウトを設計するということです。もう一つは実際に店舗の内装工事を行うという意味合いも出てきます。店舗のデザインを行うという言葉を使う時には、このような二つの意味合いが混ざり合って表現されるということはよくあることです。

まず店舗のレイアウトなどを請求する際に、どのような免許は必要かということについて述べます基本的にこのようなことをするために免許は必要ありません。しかしいろいろな仕事を受ける際には、関連した資格などを持っていると有利になりますので、インテリアデザイナーなど資格を持っていると仕事を受ける上で大変有利になります。

次に実際に内装工事を行う際に必要な免許についての話をします。これについても、軽微な内装工事であれば特に免許は必要ないという風になっています。軽微な工事というのは、建築一式工事で工事1件の請負代金の額が1500万円未満の工事、建築一式工事で延べ面積が150平方m未満の木造住宅工事、建築一式工事以外の建設工事で工事1件の請負代金の額が500万円未満の工事のことを指します。それ以上の規模になると、建設業許可というものを取得しなければなりません。

内装に関係する工事であれば、内装仕上げ工事や建具工事などの許可を取得する必要があり、そのためには各営業所に専任技術者を置くことや施工の際には主任技術者を置くことが必要となってきます。専任技術者になるためには、内装それぞれについて定められている技能検定をパスし資格を得ることが必要です。

店舗デザイン工事の主なスケジュール

店舗デザイン

店舗デザインを行う際にまず必要なことは、店舗の企画をまとめることです。どのようなコンセプトの店舗を建設するかということや、どの程度の規模のものにするかなどです。

枠のデザインが決まった後に、内装業者にコンセプトの説明を行い、見積もりを取るということが必要となってきます。その際大切なのは、複数の内装業者に見積もりを依頼することです。そのようなことを行うことにより、相場というものが分かるようになるからです。全体の見積の中から、自分が好ましいと思った内装業社の2社程度に相談をして話を進めることになります。その際まず初めにやることは、店舗の設計見積を依頼することです。また後行うべきこととしては、色々な工事の施工についての概算見積もりを出してもらいます。この二つの見積もりを各社で比較を行い、最終的に依頼するところを決めることになります。

企画設計の段階を経た後に行うのがスケジュールの決定です。およそどのくらいの期間をかけ、店舗を作るかということを決めることになります。このスケジュールは、工事の人件費などとも関係しますのであらかじめきちんと決めておくべきです。

ここからいよいよ本格的に店舗デザインを始めることになります。まずやるべきこととしては、コンセプトを誰にでもわかるように明確にし、店舗のテーマを決めることです。そのような際には内装業者との相談を行い、他店舗ではどのようにしているかなどということについて検討します。このようにして店舗のテーマが明確になった後に、どのようなものを使ってそれを表現するかということを考えます。

具体的に言うと、全体の構造をどうするかやどのようなクロスや壁紙を使うか、床のデザインなどをどうするかなどです。このようなことで、具体的にどのようにしてコンセプトを実現するかということを明らかにした後に工事が始まることになります。

店舗デザインの設計料と工事費用

店舗デザイン

"店舗をデザインする際には、上にも述べたようにどのようなコンセプトで建設を行うかということをはっきりさせなければなりません。そのようなことのために具体的な店舗デザイン設計をお願いする必要があります。

このデザイン設計料の算出の仕方には二通りが知られています。一つは一坪あたりの価格から決めるというものです。このような方法での建設業の見積もりというのは、全体の広さによっても変わってくるのですが、一坪あたり3万円から10万円というのが相場です。面積が広くなると、このようなレートから割り引かれるなどのことが行われることになり、狭い場合にはより割高になります。

もうひとつの算出方法は、工事費全体の中でどの程度の割合にするかということを決めるものです。このような決め方での設計費の算出方法としては、総工事費のおよそ10%から15%となっています。これらは平均の値であり、より凝ったデザインなどを行う際にはさらに追加料金が変わることもあります。

このことに関係する総工事費は、店舗の状況により二つの場合があります。ひとつは店舗が居抜き物件である場合です。そのような際には、店のバックボーンとなるような空調装置は水まわりについては、基本設備はすでに設置されていますので割安になります。店舗の広さによっても変わるのですが、およそ200万円から400万円という風に言われています。それに対し、部屋という空間だけがあるようなスケルトン物件では、基本的な設備も設置する必要がありますので、20坪から30坪の店舗において平均的な相場として1000万円から2000万円かかるという風に言われます。このような総工事費から、すでに述べたように店舗デザインの設計料が決まる場合もあります。

まずは店舗に入ってもらうという意味合いで、店舗デザインは集客のために大変大切なものです。そのためには魅力的なデザインを行うことが必要になり、いくつかの準備段階を踏んだ後に施工をすることとなります。設計料や工事費用については、居抜き物件かスケルトン物件かで大きく異なってきます。